前回の記事の続きです。
電子ピアノが苦手なんです
何でこんなに、耳が疲れるのかなー。
何で、電子ピアノで弾けるようになったら、今度はグランドピアノで弾けなくなったり逆に、グランドで弾けるのに電子だと、からきし弾けなくなったりするのかなー。
と「何でどうして」が昨日から頭の中をぐるぐるしておりました。
(まあ、いつものことだけど)
そして今しがた、電子で練習している最中に、
あっ!そういうことか!
と腑に落ちたのですが。
音には倍音というのがあります。倍音とは、例えばドの音であれば、ドと鳴らした時に響いているのは、実はドだけではなく、色んな高さの色んな音が同時に鳴っていて、これらの音を倍音といいます。
倍音についてざっくり説明するとこんな感じです。
とは言っても、私たちの耳で聴き取れる(認識できる)音の数には限りがあるので、全部聴こえているわけではありません。
で、何が言いたいかというと、電子ピアノは、ドという基音プラス、この倍音を含めた音を再現しているので、その再現技術が高ければ高いほど生のピアノの音に近くなります。
ただし!それが成立するのは単音を弾いた時のみ!
ピアノって、一度に沢山の音を奏でることが出来るのが、他の楽器との大きな違いなのですが、
ドミソー とジャーンと弾いた時、生のピアノであれば、弦が振動する際に倍音を含む全ての音が共振共鳴しあっていい具合に落ち着く(のだろうと私は考えている)のですが。
この件に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
弾き歌いをピアノのレッスンに取り入れる理由
電子ピアノの場合、それぞれの音が独立して響くので、共鳴しあわず、それぞれが主張しまくった結果、沢山の音がケンカし合って雑音になってしまうのでは??
という考えに行きつきました。
だって、ホントに音のガサガサ感(雑音)が半端ないですから…
ガヤガヤとうるさい居酒屋で、真ん前で座っている人の話し声を拾うくらいに、音が分からなくなります。そして疲れる。
だから、ドの音の認識の幅がドってこんな感じの音だよね〜いいんじゃん?こんな感じで
くらいのゆるさが持ててないと(ある意味鈍感さがないと)、色んなタイプのピアノに即座に対応できないだな、きっと…
と今更ですが、はたと気付きました私。
ピアノによって、本当に音が違いますからね。耳が慣れるまで弾けない!と焦ることがよくあるのですが、要は音の認識幅が私は狭いのかもしれません。(その分、音に関して敏感なんだとは思います)
話は脱線しますが、スマホの音もテレビの音も、そして電化製品から発せられる音すべて雑音がすごいです。
だから、耳も神経も疲れます。
というわけで、電子ピアノで良い演奏をするためには、感度のスイッチを意図的に下げて、敢えて鈍感になる
と良いようです。よく考えたら、感覚的に前から私もやってました。
人間の適応能力って本当に凄いですね。
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2021.1.9
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