「習う」のではなく「学び取る」、そして「ものにする」

去年から、音楽に限らず、ありとあらゆる事柄を無我夢中でその時に必要と感じたことを貪るように「習び」続けています。

そして、自分や周りの人を観察して気づいたことがあります。

たとえその先生がどんなに凄い人であろうと、どんなに素晴らしいスキルやコンテンツを提供していようとも、
そのスキルやコンテンツは万人には通用しないという事実です。
(というか、そのまま使って結果を出せる人はごく一部)

考えてみれば何とも当たり前なことですが。
A講師が「この通りにやれば〇〇は上手くいきますよ」というのは、その人に合ったやり方だったからこそ成功した訳であって、性格も癖も学ぶスタイルも考え方も何もかもA講師とは全く異なる自分が同じようにやって成果を出せるのはなかなか難しい問題なのです。

結局、習った後、そこから何を学びどうピックアップして自分流にアレンジし落とし込むかが大事で、それができている人が成長できているのではないかと感じています。

という訳で。
そのことに気づいた私は、誰かに師事して学ぶのは、もう終わりにしようと思いました。

そうふと気付いて、自分の中に蓄積された経験と知識、そして技術をしっかりと見つめなおし組み立てていくと、自分に必要な情報がちゃんと見つかることに、密かな驚きと喜びを感じています。

そして、私の潜在意識はかなり前からそのことを知っていたようで。

私と生徒さんの手の大きさや指の長さ、筋肉の付き方、柔軟性など、明らかに個体差があることを重々承知していたので、事あるごとに、
「私の手だとこうしたら上手く弾けるんだけど、あなたの場合はどう?やってみて?」
と必ず断りを入れてレッスンしていました。(どこか生徒さんの身体に合わせたアレンジを加えないと使えないこと多々あり)

この感覚って超重要ポイントかと思います。先生が全てではない。
先生って、所詮、先に生きている人です。あなたより先に物事を学んで習得した人です。あなたとの距離は随分と離れているかもしれないし、ちょっとかもしれないけれど、ただ先を歩んでいる存在というだけで、なんでも全て知っているわけでもないし、絶対の存在でもないのです。

だから、凄いな!先生みたいになりたいな!と感じている間はその方に師事して学べばいい。
そして、なんか違うな。と違和感を感じた瞬間が卒業だと思います。(要するに自分がレベルアップした証拠)

そうやって人は成長していくのかもしれませんね

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2021.1.4

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