発表会の裏話…( *´艸`)
華やかな舞台とは裏腹に、
自分の順番をじっと待っている舞台袖は
みんなの心臓の音が聞こえてきそうなほど
期待と不安に満ちた緊張した顔が並んでいます。
わたしも何度も経験した
本番までの
胃の中がひっくり返りそうな時間。
このはりつめた時間の過ごし方で
学べることはとても多いんです。
そして気づきが深い。
全ての子が例外なく
このことを学んでいます。
自分で自分に課した試練と
闘っているんだろうな。
その気もちが痛いほどわかるし
失敗も成功も
必ずその子の成長につながると知っているから
自分の出番の直前は
絶対大丈夫!
だから思い切って楽しんできてね!
という願いを込めて
背中をポンと押してあげたいし、
最初に奏でる一音から
最後の音の響きが消えいるまで
わたしもその子に意識をとどめているんです。
全てが終わって、
ほっとした表情で
ニコニコと足早に戻ってくる姿を見るたび
そして
ちょっと失敗したのを気にして
泣きそうな顔で戻ってくるときも
ああ、さっきまでのこの子とは
別人のように大きくなって帰って来たなと
深い感動を覚えます。
大人も子どもも
自分の心の奥の声を
「ねえ聴いて」と真摯な気持ちで伝えるって
ほんとうに凄いこと。
舞台にでてお辞儀するまでは
恥ずかしがっていた子でも
いったんピアノに向かうと
真剣なまなざしで一音一音
そのほそくて小さな指でしっかりと
強い意志の力で自分を表現する姿には
強く心打たれます。
そしてほんとうに
みんないい顔してる!!
当日は、ママやパパたちにも
たくさんお手伝いをお願いしていますが、
小さなピアニストたちを応援したいと
皆さん本当に細やかにあたたかくサポートしてくださいます。
アナウンスをしてくださるママも
「みんな一生懸命だから
わたしもきちんと読まなくちゃって思うんです」
と言ってくださって
ママたちの想いの深さに気づかされます。
だから発表会は
みんなで創りあげる
あたたかい魔法の時間なんだなと思います。
真摯に何かに打ち込む瞬間の積み重ね。
そのひとつが
ピアノと向き合い
自分と向き合う時間。
そして、すべての人が
真摯に自分と向き合う時間が
発表会という場なのです。
だから。
みんなの心の想い出のページに
いつまでもずっと
残り続けるのかもしれませんね。
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2022.1.11