ピアノの鍵盤の可動域(深さ)は10mmです。
(今日、レッスン中に測りました。)
「この10mmの深さの中から生まれる音色は無数にあるんだよ」という話を生徒さんとしていて、
それって改めて言語化してみると、凄いことだよなーなんて感慨深く感じました。
鍵盤を下げるスピード
鍵盤を戻すスピード
指を下ろす距離
指を離す距離
指が鍵盤に触れる面積
指が鍵盤から離れる面積
指が鍵盤に触れる時間
指が鍵盤を離れる時間
指が鍵盤に触れる角度
指が鍵盤から離れる角度
指に伝える身体の重心
などなど…
細かく書くと、非常にマニアックな香りがプンプンしてきますが、これらの要素を組み合わせて自分が求める音を創っていきます。
10mmも深さがあるわけなので、ミリ単位でコントロールするつもりで向き合えば、繊細な音色の変化が可能になります。
これに、さらに、20mmの可動域を持つペダルの操作が加わるんですよ。
ピアノってすげ〜‼︎って、年頃の男の子なら思わず唸ってしまいそうですよね、笑。
微細な音色の変化を聴き分ける耳
微妙なタッチの違いを感じ分ける指先の触覚
微細な身体の変化や使い方を感じ取る体感覚
微細な変化を感じ取るイメージ力、表現力
などなど、自分自身の身体も細胞レベルの微細さで酷使します。いうなれば、細胞ひとつひとつに耳があるようなイメージです、笑。
(実際、人は細胞からも音を吸収しているそうですよ。マスクをしていると音が聞き取り難いのも、その証拠なのかもしれません。)
“ピアノは鍵盤を下げれば音が出る楽器”という認識がちょっとでも変わって頂けたら幸いです。
ピアノの音色も本当に奥が深いんですよ。
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ゼヒトモ内でのプロフィール: 西山陽子 / Long Pianolife Academy, ゼヒトモのピアノレッスンサービス, 仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス
2021.1.10