ピアノで喋りすぎる日本人

本日は、

我々日本人は“ピアノで喋りすぎる”というお話。

詳しくは、後日詳しく書こうと思うので、今回は触りだけなのですが。

全体的に、日本人のピアノ愛好者の演奏って
堅い とか
重い とか
カクカクしてる とか
生真面目
機械的
な印象を受けませんか??

私は昔からこの状態から抜け出したくて、自己流であれやこれや身体の使い方や重心の移動、柔軟運動を試してきました。

音楽以外の知識も参考になるので、一見何の関係も無さそうな分野についても学んでいます。(物好きなので)

また、レッスン中の生徒さんの様子の観察をはじめ、プロのピアニストの方の演奏をCDで聴いたり実際に観たりして、自分と生徒さん、そしてプロの違いを自分なりに検証し続けてきたわけですが。

日本人と外国人の演奏の軽さの違いはなぜ??
日本人が演奏するとなぜ野暮ったくなるの??(自分も含め)

この問いの答えが自分の中で徐々に明らかになってきました。

原因として
身体のつくりの違い
言語の違い
生活環境の違い
住環境の違い
気候の違い
文化的な違い
挙げるとキリが無いのですが、今日は言語の違いの視点から話してみます。

日本語って母音の発音がものすごくしっかりしていて、曖昧な音(濁った音)がないんです。
「あいうえお」の響きが非常にクリアですよね。

この「あいうえお」の母音の頭に子音が付くことによって、「あ」から「を」までが作られています。

そして、子音が付いても母音の響きのクリアさはそのままなので、子音も母音もしっかりと発音されます。(外国語に比べると、子音は柔らかめですが)

そして、例えば「こんにちは」のような言葉になった時、
「こ」「ん」「に」「ち」「は」全部しっかりと喋ります。

英語やイタリア語、ドイツ語など欧米の言語は…
そう、全部しっかり発音しないんです。(身体でいうと、ぼんっ!キュッ!ぼん!みたいなナイスボディーですね、笑。日本人は寸胴って感じ?)

出すところと曖昧に発音するところを作ることで、リズムが生まれます。

これ、音楽でもそのまま特徴が出ていて、日本人は、無意識に楽譜に書いてある音を全部しっかり弾いてしまうんです。

とにかく喋りすぎる。教科書の音読を滑舌良く、大きな声で棒読みするくらいな勢いでガツガツとひいてしまうんです。

だから、何が言いたいのか分からない。
どこがポイントなのか伝わらない。
メロディーと伴奏の違いすら分かりにくい。などなど。
とにかく、がちゃがちゃとうるさいんです。

なので、
普段喋る時には、もっと抑揚付けて喋るよね?
相手に気持ちを伝えようとしたら、強調する言葉と、軽めに喋るところを作るよね?

音楽も同じだよー。

と話して弾いて聴かせて真似てもらうと、少し脱日本人のピアノの演奏になります。

でも、もっとメリハリをつけないとなかなか垢抜けません。

目指すはぼんっ!キュッ!ぼんっ!です、笑。

このキュッ!の繊細さがなかなか難しいんですよね。とにかく発音しすぎる、濃くしっかりと弾きたがる傾向が強いように感じます。
音の核だけ軽く響かせれば充分なんです。

日本語の響きを聴く耳から、西洋音楽の音(要するにヨーロッパ言語)を聴く耳に、聴き方をシフトチェンジすることが必要なんだよな〜と思いながら、どのように生徒さんにお伝えしようか、試行錯誤する毎日です。

これもまた、とても面白いんですけどね。

追伸:
近年、日本語の言霊が凄い!ということが言われていますが、あいうえおの50音にはそれぞれ深い意味があるんだそうです。

そして、その組み合わせによってまた新たに意味が生まれるので、そりゃあ日本語のエネルギーは物凄いんだろうな、しかも母音もしっかり発音するし…。

と、ちょっと齧っただけの私でさえも納得できたのですが。
となると、日本語的感覚でピアノを弾いたら、そりゃあ重くなりますよね…。

でも、日本語の言葉が放つ深い意思的エネルギーの感覚を、上手くピアノでも使えないかな…
と最近考える様になりました。

日本人ならではの豊かな素晴らしい感性は大いに発揮したいところです。

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2021.1.10

奏法について, 言語と音楽との関係