ピアノは重たい?!親からの期待が、重たさを生む

本日、インターネットラジオ番組配信をはじめました。
未来につながる!先読み子育てチャンネル

赤ちゃんとママのコーチングアドバイザー岡村愛美先生と一緒に、令和時代の「新しい子育てスタイル」について語る番組です。親子のこと、身体のこと、発達のこと、教育のことなど、幅広い分野・視点から、色々な問題を分かりやすく、楽しく解説していきます。

愛美先生のホームページ Love your smile ソンリサ

ピアノの先生という立場なのに「ピアノ」とか「音」とかいう文言が一切ないけどいいの?って相方の愛美先生に心配されましたが。

いいんです、これで(笑)

「私はピアノを通して子育てしてます」と偉そうに言ってますが。
レッスンしていると、どうしても生徒さんの考え方とかクセとか性格とか、非常に繊細でプライベートな部分に踏み込まないわけにはいかないんですよね。

「今」ももちろん大事ですが、時代の変化や、生徒さんの今のままでは将来訪れるであろう姿まで先読みした上で、「今」必要なアドバイスをするだけでなく、場合によっては叱咤激励することが、教育者として自分が成すべき役割だと常に思っています。

生徒さんのピアノに向かう様子や姿勢、そして実際に奏でる音に、体や心、精神の状態から思考まで全て出ます。

そこから、ありとあらゆる「読み取り」「先読み」をしています。
この作業、ものすごく楽しいので大好きです♪

物言わぬピアノの意思は、とてつもなく強い。

さて、番組収録前に、愛美先生と打ち合わせする中で、

うわーっ!正に仰る通りっ!!

という、私自身も全く意識していなかった衝撃的な発言を、愛美先生が発してまして。

“ピアノを習いたい、子どもに習わせたいけど気軽に始められない。っていう人が多いんですよ”

よく言われる話だけれど、どうしてなんですか??と突っ込んで質問すると、

・ちょっと敷居が高い とか、
・ピアノって囲われている世界ってイメージがする とか、
・まず、ピアノの値段が高い!
・お家の環境がマンションだったりすると、そうそう気軽にじゃあ買おっか♬とはならないし、
・本気度がある人、ピアノの経験がある人じゃないと、さあやろうかってならないよね

などなどの理由から、「そう簡単に始めてはいけないもの!」のような位置づけになってるそうなんです、ピアノって。

だってさあ、ピアノって残るじゃない!

おうちの中に、ピアノだけずっと弾かないまま家の中にあるから、後ろめたくなるんよねー。

全然誰も弾かないのに、家具の並びに「ずっとある」みたいな感じになっちゃうとヤだし。

あ~・・・どこかで聴いたことがあるような…。
そして、人気のないピアノが置いてある家庭に行くと感じる、どよ~んとした独特の空気…。
訊ねるまでもなく、「誰も弾いてませんよね、あのピアノ」ってわかります。

昔やってたのに、やらなくなった。
やってたのに、まったくものにできなくて辞めちゃったんだよね・・・というの負の感情がピアノが、置いてあるだけで湧き上がってくるでしょ。

はー・・・。それって、負の遺産ってことですか?
昔の恋人からのプレゼントを捨てきれずにずっと持ってる人、みたいな?!

小さいものだったらいいけど、
ピアノって大きいし、
髙いし、
そう簡単に手放せないから!!

うおーーー。確かに・・・。

いつか子供が出来たらこどもにやらせようと思って「ずっと」家に置いてあるんよね

それって…
それって…
よく考えたら

重たすぎる!!!

場合によっては、ママのお母さんの時代から「せっかく買ったんだから続けなさいね」という重たい無言のメッセージがピアノに乗り、

その重たい思いを叶えられなかったまま年月が流れ・・・
埃と共に年々重さが増し・・・

ママが自分の子どもにピアノを習わせることで、「今度こそは我が子に続けて欲しい!」という、さらに重たい思いが乗っかるわけですよ。

これって、ホラーに近いかも//////

本来ピアノは軽やかで心地の良いもの

始める時も、辞める時も、軽やかでいよう♪

ピアノから学べることって、なにもピアノの弾き方だけではないんです。
たとえ周りの人たちに注目されるほど上手に弾けなかったとしても、ピアノと一生懸命に向き合って学んだことで、貴重な体験を積み重ね、大きく成長できることは沢山あります。

今目に見える変化・成長が全てではなく
目に見えない小さな変化・成長の積み重ねが、のちに大きく香しい花を咲かせる

この事実をお家の方と共有することで、あなたのピアノがホラーと化することなく(笑)、健全な状態で心地よい音色を奏でてくれる愛すべき名器となることでしょう。

時代の変化と共に、無用な重たい思いは捨ててしまいませんか?

ピアノを教える立場としては、正直続けて欲しい思いはありますが。
でも、もし「辞める」という選択を、将来あなたのお子さんがしたとしても、その時はピアノを手放せばいいや(売っちゃえばいいや)と気楽に構えておくことが、案外有効かもしれません。

なんたって、多くの子どもはあまのじゃくですからね~。
辞めてもいいんだよ、っていうスタンスでいれば、自ら好んで長くピアノを弾き続けるものです。

我が子に期待しないこと。
そのかわり、我が子を信じましょう。
期待するのはお母さん、「あなた自身に」しましょうね

ゼヒトモ内でのプロフィール: 西山陽子 / Long Pianolife Academyゼヒトモのピアノレッスンサービス仕事をお願いしたい依頼者と様々な「プロ」をつなぐサービス

2020.5.13

ピアノを学ぶ